非常識に見えて強い戦略|いまから日本版Facebookを立ち上げますか?
1. いまからFacebookに戦いをしかける勇気
ベトナムでFacebookに類似したベトナム版SNSサービスGAPOが始まりました。詳細は不明ですが、2021年1月までに2,000万ユーザーを目指すらしいです。
いま、日本で「打倒Facebook」と言っても、はあ??って言われる確率の方が多いと思います。ミクシィ買えよ!って言われちゃう。でも、このGapo、すでに25億円相当の投資を受けている模様。すごいですよね。
2. 百戦百勝でもないグローバルプレイヤー
ベトナムにはAmazonがありません。今現在は、TikiとShoppyがECサイト最大手で、Alibabaが出資するLazadaは、徐々に失速しています。インドネシアも同じで、Tokopediaが圧勝し、Amazonですらインドネシア進出には腰がひけています(慎重っていうのかな?)
Uberも同じで、ベトナムも2年前まではUberがありましたが、今はGrab一色です。そして、シンガポールベースのGrabに対抗すべく、今度はFastGoというベトナム配車アプリが産まれています。
Uberは結局、アジアから撤退してしまいました。なので、今回のGapoだって鼻で笑うわけにはいかないのです。
3. まだまだあるぜ後追いサービス
Airbnbに対抗したLuxstay(ベトナム)も注目を浴びています。
Chatworkに類似、というか完全パクリのJobchat。
一つ一つあげてたら尋常じゃない数の、類似サービスがあります。でも、市場が伸びてるから問題ないのです。
4. 成長市場では、後発でもトップになれる
中国のDiDiはUberを完全に駆逐しましたし、Wechatだって同じ。ベトナム版LINEのZaloだって、Facebook MessengerやViberを一瞬で凌駕しました。
日本は市場が成熟しているので、圧倒的トップの座を二番手がひっくり返すのはほぼ無理です。リーダーは、フォロワーの打ち手をひとつひとつ潰すだけで市場を守れます。
でも、成長市場はその成長速度で成長しないとシェアが落ちます。つまり、攻めつづけないと守れない。フォロワーの打ち手を気にしつつ、とにかく拡大していかなきゃいけない。この速度感が、後発のがあったりするわけです。後発企業は、先発企業をパクれちゃうわけですし。
なので、東南アジア市場の出資機会をみる際には、最大手だけでなく、後発2〜3番手までは見ておく必要があります。