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ベトナム進出で知っておくべき3つの常識

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ハンバーガー、ケバブ、サンドイッチの3強に食い込む次世代はバインミーだと信じているのは私だけでしょうか?

 

ベトナムに限らず、東南アジアに投資や進出しようとすると、必ず通る道があります。そして、その道をたどってみて「あ〜、最初の段階でまちがってた〜」と振り返る瞬間があります。

ベトナムハノイに旅行するとします。初めてのハノイノイバイ国際空港を降り立つと、一番安そうな両替所で両替し、一番安そうなタクシーにのって、一番安そうなローカル市場に行きます。

でも1ヶ月もすると、その「安そう」な両替もタクシーも、市場も実は安くないことに気づきます。

観光ならなんの問題もありません。

でも進出となると、3連ちゃんでボラれてたら事業が立ち行きません。そこで、私が3年で感じてきた、みなさんの「間違った〜」を共有しみたいと思います。

 

1. 現地に来る前に進出支援企業を選んでいる

犬もあるけば進出支援に当たる、くらい進出支援企業が存在します。そこには、素晴らしいサービスを提供する会社と、とんでもない会社がいりじまっています。

日系の進出支援で多いのが、ベトナム人脈を売りにしている会社です。

「私は、ベトナム共産党委員会の幹部とつながっている」とかですね。

でも、これほとんど嘘です。

次に多いのが、日本人人脈を売りにしている会社。これは、視察ツアーとかで「こんな会社も紹介できちゃうんですよー」とアピールします。

でも、これ、3年も住んでれば誰でもできます。

ベトナムに駐在で来た日本人男性がベトナムの生活と女性を好きになり、帰任命令が出ても日本に帰りたくないから進出支援を立ち上げる、というケースが多い気がします。

もともと駐在員だった方に人脈や進出コンサルを期待しますか?

もちろん、中には本当に素晴らしい会社もあります。そうした会社の特徴としては、現地の日本企業のコンサルティング契約を4年以上請け負っている、という点です。4年というのは、現地駐在社長の任期の多くが3年で、社長をまたがって契約が続く=本当の価値を提供している、と言えるからです。

進出検討する場合は、相談する進出支援企業がしっかりした会社かどうか、サードオピニオンまで取ることをおすすめします。

ここで間違うと、高いコンサルフィーを払ったのに、営業ライセンスすら取れないという事態に陥ります。本当にひどい会社があることを肝に銘じておくべきです。

 

2. 日系人材紹介会社に採用をまかせる

ベトナムでは、親や友人の紹介による採用がベトナムでは非常に多いです。日本では、「コネ」入社はネガティブに見えがちですが、東南アジアではポジティブな面が多くあります。

 

東南アジアには密な人間関係が存在します。家族や親族、友人の関係は、日本人の想像を超える密なものとなっています。ですので、家族や親族、友人の紹介で転職する場合、その関係を壊すような働き方をすると、相手のメンツを潰しかねません。紹介する側と紹介される側に、比較的強い義務関係が存在するのです。

 

日系の人材派遣会社を使うと、「日系=賃金がいい」と期待したベトナム人を、賃金の高い日本人を抱える人材派遣会社経由で採用するので、採用コストが高くなります。しかも、応募者は賃金と肩書に目がいっているので、期待水準にあわなければ簡単にやめてしまいます。そして、また採用活動のくりかえし。

 

こう書きながらも、本当に採用は難しいです。理想通りとはなりませんが、人脈のあるメンバーを高い金払っても採用することをおすすめします

この点において、Facebookは重要です。採用候補者がどういう人とつながっているのか、どういう情報を発信しているのか、どんな人が「いいね!」やコメントバックしているのか、を確認します。SNSにおける情報発信者であれば、その地位を壊すような働き方はしにくいです。一方、情報を受けるだけの人は、人脈が薄い傾向にあり、採用後に優秀なメンバーを連れてくることもありません。

 

3. 日本人に政治的なコネをお願いする

東南アジアで仕事をすると、避けては通れないのが政治的な関係。

ライセンス取得をする、財務調査を受ける、工場設立認可を受ける、などなど、必ず政府筋とのやりとりが生じます。

ときに、賄賂目的の莫大な罰金を課されることもあるそうです。しかし、政治の動かし方を知っている人なんていません。なので、「私は政治家とつながってますよー」という人に救いの手を求めてしまう。

 

まずNGなのは、日本人。結構います。でも、ほぼ確実に嘘です。現地の共産党幹部が、「コネ」的な話を日本人と直接することは滅多になく、そうした日本人は別のベトナム人に相談するだけです。そして、そのベトナム人も疑わしい。

 

次に現地のベトナム人。これは見分けをつけにくい。

ここにも、2で話した人脈戦略が生きます。その人本人をいくら見ていても、真贋は見えません。ただ、別のベトナム人経営者数人に聞けば、人脈の世界で生きる彼らは必ず情報を返してくれます。

ベトナム人経営者人脈に引っかからなければ、ほぼ嘘を言っているといいでしょう。そうした点でも、1の進出支援や2の採用において、ベトナム人経営者層との人脈がある方を見方にする価値は非常に高いです。

 

ただ、政治的なつながりに過度な期待を抱くのはやめた方がいいと思います。飛び道具として期待するのもいいですが、見合った価値を生むことはめったにありません。

 

もし、ベトナム進出を検討する方がいれば、ご相談にのります。仕事がら毎月10名から20名以上の新しいベトナム人経営者と会っています。セカンド、サードオピニオンの取り先は大量にあるので、お気軽にどうぞ。

ただ、マージンなどは一切取りませんので、逆に面倒な内容はお断りさせていただきます笑 日本人一丸となって海外で成功しましょう!Hasuta Luego!